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花總まりとエリザベート|日本初演から約25年、トップ娘役12年3カ月の歩みと本人の言葉

宝塚OG
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花總まりとエリザベート

結論から: 花總まりさんは、1996年に宝塚歌劇団雪組が日本初演した『エリザベート』で、タイトルロールのエリザベートを演じた人です。雪組・宙組でトップ娘役を 12年3カ月務め(所属事務所の公式プロフィールでは歴代最長記録)、退団後も東宝版でエリザベートを演じ続け、2023年に役を卒業しました。通算でおよそ25年、ひとつの役と歩んだことになります。

2026年は、宝塚での日本初演から30年。花組では永久輝せあさん・星空美咲さんのトップコンビで再演も行われています。この節目に、花總まりさんの歩みを、所属事務所の公式プロフィール、宝塚歌劇・東宝・梅田芸術劇場の公式サイト、そして本人のインタビューだけで振り返ります。インタビューの発言はすべて要約で、歌詞の引用はしていません。


1. 宝塚に入るまで:ヴァイオリンとバレエ

花總まりさんは1973年2月28日生まれ、東京都出身。事務所の公式プロフィールによると、5歳でヴァイオリン、小学校でバレエを始めています。今も特技の欄にヴァイオリンが挙がっています。音楽と身体表現、両方の土台を子どものころから積んでいたことが分かります。

1991年、77期生として宝塚歌劇団に入団しました。

2. 入団3年でトップ娘役に

1994年、『風と共に去りぬ』の新人公演で、娘役でありながら主人公スカーレット・オハラを演じます。そして同じ1994年に雪組トップ娘役に就任。入団からわずか3年ほどでの就任でした。ここから12年あまり続くトップ娘役の時代が始まります。

3. 1996年、日本初演『エリザベート』

宝塚歌劇の公式サイトでも、『エリザベート』は1996年に宝塚歌劇団が日本初演した作品として紹介されています。花總まりさんはその日本初演でエリザベートを演じました。

2015年のロングインタビュー(げきぴあ)で、花總さんは当時をこう振り返っています(要約)。

  • 上演が決まったあと、当時のトップスター一路真輝さんや演出の小池修一郎さんたちとウィーンへ行き、現地の舞台を観た。
  • 日本語に訳した台本を手に、たった一度の観劇を手がかりに役をつくった。

いまでこそ日本で何度も上演されている作品ですが、当時は「手本のない」状態からのスタートだったことが、本人の言葉から伝わります。

4. 宙組の初代トップ娘役へ

1998年に宙組が新設されると、花總さんは宙組へ組替えし、宙組の初代トップ娘役になりました。同じ1998年、宙組でも『エリザベート』が上演され、再びエリザベートを演じています。雪組の日本初演と宙組の再演、2つの組で同じ役を務めたことになります。

5. 宝塚時代の主な役と受賞

事務所の公式プロフィールに挙がっている宝塚時代の主な役は次のとおりです。

  • 『激情-ホセとカルメン-』:カルメン
  • 『ベルサイユのばら』:マリー・アントワネット
  • 『ファントム』(日本初演):クリスティーヌ
  • 『鳳凰伝』:トゥーランドット(日本演劇協会賞)
  • 『BOXMAN』:ドリー(菊田一夫演劇賞)

可憐なヒロインから、気性の激しいカルメン、冷たい王女トゥーランドットまで、役の幅が広いことが一覧から分かります。そして2006年、『NEVER SAY GOODBYE』で退団しました。トップ娘役の在任は12年3カ月です。

6. 退団後:ミュージカルの第一線へ

退団後もミュージカルを中心に、大きな役が続きます。

  • 2013年『モンテ・クリスト伯』メルセデス
  • 2014年『レディ・ベス』主演(世界初演)
  • 2015年〜 東宝版『エリザベート』エリザベート
  • 『1789-バスティーユの恋人たち-』、『マリー・アントワネット』マリー・アントワネット ほか

受賞は、2015年の『エリザベート』で読売演劇大賞 優秀女優賞、2016年に菊田一夫演劇賞 大賞。2019年にはオーストリアから勲章を受けています。『エリザベート』がウィーン生まれの作品であることを思うと、象徴的な出来事です。

ちなみに雪組は2026年12月から『Monte-Cristo』を上演し、メルセデス役は音彩唯さんと発表されています。花總さんが退団後に演じた役と同じ名前のヒロインが、宝塚の舞台に立つことになります(作品・版は別です)。


7. 宝塚版と東宝版、2つのエリザベート

東宝・梅田芸術劇場の公式サイトでは、主人公エリザベートは「自由を愛した」ハプスブルク帝国最後の皇后、トートは彼女を愛した黄泉の帝王(=死)と紹介されています。

花總さんは2015年のインタビューで、宝塚版はトートが主役、東宝版はエリザベートが主役であり、東宝版ではエリザベートの出番も歌の量も大きく違うことに衝撃を受けた、と話しています。同じ役でも、作品の重心が変わると求められるものが変わる。両方の版で主演した人ならではの実感です。

8. 「私だけに」と、歌で芝居をするということ

「私だけに」は、エリザベートが歌うナンバーです(歌詞の紹介はしません)。東宝の公式サイトでは、2016年版の映像商品の特典に、エリザベート役による「私だけに」が収められていると案内されています。

花總さんの言葉で印象的なのは、次の2つです(要約)。

  • 2015年:歌で気持ちを伝え、歌で芝居をする経験は『エリザベート』が初めてだった。それがとても楽しく、そこから歌が好きになった。エリザベートは、体ではなく魂が自由でいたかった女性だと思う。
  • 2022年(スポーツ報知):テレビの音楽番組でトート役の井上芳雄さんとメドレーを歌い「私だけに」を披露。この曲は体に染み込んでいるので、一瞬で彼女の気持ちになれた。

曲がどの場面で歌われるかは、ぜひ劇場や公式の映像商品で確かめてみてください。

9. インタビューから見える人柄

  • ほかの人が演じる『エリザベート』も観ていて、そのときは一観客の気持ちで観ている(2015年)。
  • 共演の井上芳雄さんが今も「花總さん」と呼ぶので、堅苦しい呼び方はやめてほしいとお願いしている、と笑って話した(2015年)。
  • 「集大成」と言うと気負ってしまうので言いたくない。一回ずつ悔いのないように演じたい(2022年)。
  • 毎回が死に物狂いで、やるからには自分で納得できる舞台にしたかった。2023年に役を卒業し、エリザベートは宝物のような役になった(2023年『徹子の部屋』、MANTANWEB記事)。

公式プロフィールの趣味は、ダイビング、読書、ピラティス、ウォーキング。舞台の上の気高さと、言葉の端々にあるまっすぐさと謙虚さ。その両方が、25年同じ役を新鮮に演じ続けられた理由なのかもしれません。


まとめ

  • 1991年入団(77期)→1994年 雪組トップ娘役→1998年 宙組初代トップ娘役→2006年退団。トップ娘役は12年3カ月。
  • 1996年の日本初演から2023年の卒業まで、約25年エリザベートを演じた。
  • 「私だけに」は、本人が「体に染み込んでいる」と話す1曲。

動画版「花總まり|エリザベート・私だけに・人柄」は、2026年11月7日22時にYouTubeで公開予定です。同じ内容を音声だけでも分かる構成で紹介します(公開前は再生できません):https://youtu.be/vutLNH9VOa4


出典(2026年10月24日確認)

公式プロフィール

公式サイト(作品紹介)

本人インタビュー(要約して紹介)

当ブログは宝塚歌劇団・阪急電鉄・所属事務所とは関係のない非公式のファンブログです。本人・公演の写真、映像、歌詞は使用していません。

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